pushdコマンド
システム管理者 Unixパワーユーザのためのコマンドリファレンス

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pushd

作業場所(ワーキングディレクトリの)履歴を保存(スタック式)しながら移動する。履歴の中から好きなディレクトリに戻ることができる。popdコマンドを利用して履歴を遡って目的のディレクトリに戻ることも可能。UnixシェルにTAB補完がなかった古いコマンドだが、現在でもコンソールでの作業時など知っていると便利なので頭の片隅に入れておくとよい。なお、Windowsのコマンドライン(cmd.exe)でも使用可能。

オプション
+ 移動履歴 (dirs -v) の中で n番目のディレクトリに移動する
   

使用例
[user1:/etc]$pwd
/etc

[user1:/etc/ssh]$ pushd ssh
/etc/ssh /etc

[user1:/usr/local/bin]$ pushd /usr/local/bin
/usr/local/bin /etc/ssh /etc

[user1:/var/log]$ pushd /var/log
/var/log /usr/local/bin /etc/ssh /etc

◆移動履歴で3番目の履歴(/etc)に移動する
[user1:/var/log]$ dirs -v
 0 /var/log
 1 /usr/local/bin
 2 /etc/ssh
 3 /etc

[user1:/var/log]$ pushd +3
/etc /var/log /usr/local/bin /etc/ssh

[user1:/etc]$ pwd
/etc


関連項目
popd 記録された履歴に従い、フォルダを移動する(戻る)
dirs 移動履歴を表示する